あの害虫が襲ってくるホラー映画「ミミック (原題 Mimic)」
1997年に公開されたアメリカ映画「ミミック(原題 Mimic)」はご存知でしょうか。
ギレルモ・デル・トロ監督の遺伝子操作によって誕生した新種の生物(昆虫)が人を襲うというホラー作品。
たしか本作品のキャッチコピーは「遺伝子が泣き叫ぶ」だったような…
ストーリー
マンハッタンではストリックラー病といわれる病気により多くの人命が失われていた。
この病原菌の媒介源はゴキブリであることから疫病予防管理センターのピーターは昆虫学者であるスーザンに助けを求める。
そこでスーザンはゴキブリだけを撲滅させるためにシロアリとカマキリの遺伝子配合により新種の生物「ユダの血統」を誕生させて解き放つ。
すると短期間でゴキブリはほぼ全滅したことによりストリックラー病を根絶することに成功する。
そして3年後、昆虫学者を続けるスーザンを訪ねてきた子供が珍しい生物の幼虫を捕まえたと持ってくる。
その幼虫を調べてみると「ユダの血統」の幼虫であることが判明して驚愕するスーザン、なぜなら「ユダの血統」は一定期間で死ぬように遺伝子操作していたからであった。
同じ時期にニューヨークでホームレスが次々と行方不明になるという事件が発生していた…
主役であるスーザンを演じるのはミラ・ソルヴィノという、ハーヴァード大学を卒業している高学歴でとても美しい女優。
「キル・ビル」で有名なクエンティン・タランティーノ監督との交際がかつて噂になり、ファンだった私は当時ショックを受けたことをよく覚えています(笑)
それはいいとして…
ゴキブリより少し大きい程度のサイズだった「ユダの血統」がたった3年で、人間サイズにまで進化しながら誰もその存在に気付かなかったのはどうしてなのか?
まさにタイトル「ミミック」とは敵の目を欺くための擬態を意味しており、「ユダの血統」は〇〇に擬態することで生き延び進化していたというワケです。
まさかこれは!?(笑)
新種の生物である「ユダの血統」の造形がよくできていることに評価。
簡単にいうと巨大なゴキブリなんですけど(笑)
ゴキブリが巣食う下水道に「ユダの血統」を解き放つシーン。
シロアリとカマキリの遺伝子を配合していながら見た目は前足がカマキリの見た目はゴキブリ、シロアリから引き継いでいる遺伝子は習性といったところでしょうか。
音による効果音などの表現も素晴らしいので5.1chなど立体音響の環境で観られることをオススメします。
人為的に遺伝子を操作して本来存在しないものを創り出すことの危険性を問いかけ考えさせられる作品でもあります。
ホラーといいましたが全然怖くなく凄惨なシーンもありませんので、安心してご覧いただけるオススメの作品です。
ちなみに続編として「ミミック2」「ミミック3」まで制作されていますが、そちらは全然面白くなかったのでオススメしませんが興味のある方はご自由にどうぞ(笑)