映画「コンスタンティン(原題 Constantine)」
2005年に公開されたアメリカ映画「コンスタンティン(原題 Constantine)」をご紹介します。
アメコミヒーロー映画の新作を次々と公開して勢いのあるDCコミックの「ヘルブレイザー (Hellblazer)」が原作だそうで、主人公ジョン・コンスタンティンを演じるのはキアヌ・リーブスでこれがかなりのハマり役。
ストーリー
人間が暮らすこの世界は天国と地獄の調和によって平和と秩序が保たれており、互いの住人は異世界を行き来する事ができないとされていた。
だが現実は天使も悪魔もハーフブリードといわれる人間の姿で人間界に存在していた。
人間以外の存在が見える能力を持つジョン・コンスタンティンは、人間界の秩序を乱すハーフブリードを退治する悪魔祓いを生業としていた。
ある日、憑りつかれた少女の悪魔祓いでコンスタンティンは人間界に潜入しようとする悪魔を目撃する。
それは地獄の扉が開かれようとする前触れだった…
この作品はキリスト教に基ずいた世界観で構成されたストーリーゆえに「聖書」や「運命の槍(聖愴)」など宗教にまつわる単語が多く、それゆえ本作品を上映できない国もあったそうです。
だからといってキリスト教を称賛しているという作品じゃなく、あくまでも設定としているだけなのでどなたが観ても気にすることなく楽しると思います。
ちなみに私は無神論者ですが楽しめましたよ(笑)
主人公であるコンスタンティンはスーパーマンのように超人的な能力があるでもなく、ハーフブリードの姿が見えるというだけの霊能者みたいな普通の人間。
なので戦う時はこの作品ならではの武器やアイテムを使用してハーフブリードに立ち向かいます。
例えば拳銃サイズの火炎放射器「ドラゴンの息」や司教に祝福されたという純金製の「メリケンサック」など何かしらにまつわる品物ばかり。
登場人物たちが個性的なのが多いのも面白い。
白いスーツを着たマフィアのボスみたいな人間の姿で登場する地獄の王サタン。
他にも天使側のハーフブリードとして登場するガブリエルを演じる女優が中性的な雰囲気で役柄にピッタリのキャスティング。
そしてコンスタンティンの相棒というにはまだ未熟ながら、いざという時に実は頼りになる存在だったりするチャド。
映像で表現する世界観やストーリーも最後まで上手くまとめられていて素晴らしい。
コンスタンティンは幼い頃に自殺を図ったことが理由で死後の魂は地獄に落ちるのが決まっている運命。
さらに長年の喫煙により肺ガンを患い余命が残り僅かと死が迫りつつあった。
そんな時に人間界で異変が起き始めていることに気づいたコンスタンティンは、世界のバランスが崩れようとするのを食い止める為に立ち向かうというストーリー。
その手があったかと思わせられる展開もよくできていると思います。
最後のスタッフロール後にオマケがありますのでお見逃しなく。